経過と状況
愛猫の腫瘍は前回の更新同様で少しずつ良くなってきています。
今まで高濃度ビタミンの注射を打って2日程まではph7になっていたのですが、最近は6日後にもph7になり安定してきました。
体重も2.55で少しずつ増えてきて第一目標の2.6まであとわずかです。
ただ少し腫瘍跡が痒いのとやんちゃ度が上がっているので何度か包帯を取って足が血だらけに…
血は圧迫すると直ぐ止まるのですがなかなか綺麗な皮膚が貼りづらい状況ですね。
態度はかなりデカイので一緒に寝ていると人の体を枕にしつつ顔に手を押し当ててくる図々しい奴です。
腫瘍はこんな感じ
この前の診察で別のお客さんに怪我だと思われた程、ここに大きな腫瘍があったとは思えない脚になっています。
もうちょっと頑張れば皮膚も張りそう!
頑張れ愛猫!
現在の経過
お久しぶりになってしまいました。
伝えたい気持ちだけで書き出すと燃焼するのも早く
全然更新してませんでした(--;)
愛猫の現在の経過を報告しようかと思います。
ちゃんと健康にしてますよ!
皮膚が張り、ほぼもとの足のサイズになりました。
この写真も少し前のものなので淵が赤いですが
現在は薄ピンクで綺麗な傷口になっています。
先日病院で傷口を焼き、モーズ軟膏してもらったのですが
次の日から傷口が真っ黒でびっくりしていました。
しかし数日で黒い部分がはがれて綺麗な皮膚になり血も出ず元気にしています。
腫瘍を切除して終わりではなく愛猫自身の免疫によって体の中から治療しているので
時間はかかりますが、抗がん剤を使わずに治療しているにも関わらず
ここまで治るものかと日々関心しています。
目に見えた変化が無くともしばらくは様子をみつつ免疫により良く働いてもらうように
体を保っていかなければならないのですが、初期の忙しさから考えるとやる事は
知れているので何とか続けられています。
昔は傷の手当てが40分~1時間かかっていたのが10分程度で終わるように
なったのでこれが一番時間短縮されました。
元気になった代わりにものすごく注射をするときに逃げるのですが
嬉しいような、悲しいような複雑な気持ちです(笑
癌の腫瘍が取れて無くなるまで
どんどん大きくなった腫瘍は表層が壊死しているのでその部分を取り除く作業に入りました。初期は膨張しては取り除く事を繰り返していましたが、ある時期から取り除いても膨張しなくなり腫瘍と脚の境目に亀裂が入りました。
最終的には自宅でポロっと腫瘍が取れてそこから増殖していません。
※腫瘍の画像多数あります。
4月中旬 初の取り除き
5月初旬
5月中旬
5月下旬
6月上旬
6月中旬
6月下旬
6月下旬切れ目がはいる
下が取れる
上が取れる
残った小さい腫瘍が取れる
3ヶ月半で壊死し始めて約6ヶ月で腫瘍が取れました。
最初病院へ行った際に1年で治すと仰っていたので経過としてはものすごく速かったです。
病気の進行度や猫の個体差もあり、愛猫に合わせて治療方法を模索していただいたので結果が出るのが早かったのではないかと思います。
もちろん再発防止のため通院は少なくとも1年間必要ですが、ここまで回復するとは思っていなかったので飼い主サイドの気持ち自体が楽になりました。
元々のら猫なので正確な年は不明ですが17~18歳で線維肉腫/軟部組織肉腫になってもここまで回復します。
外傷なので処置しやすかった事も幸運だった点ですが、腫瘍の増殖が止まるとともに食欲・気力が出てきて弱る前に取っていた行動もしだしました。
生命力あふれているのでもう少し長生きしてくれそうです。我が家の猫歴代NO.1を目指して頑張ります。
腫瘍発見から急速に増殖
いよいよ闘病記です。
先ずは腫瘍がどんな風に増殖していったのかです。
発見時から最大級に成長するまでをご紹介します。
※腫瘍の写真があるので苦手な方はスルーしてください。
2019年正月に腫瘍を発見
1月中旬 まねき猫ホスピタルに通い出した頃
1月末
2月初旬 毛がある最後
2月初旬(上記3日後)ついに破れる
3月初旬 破れた所が大きくなる
4月上旬 最大級に
最後のほうは大きくなりすぎて顔以外の部位で腫瘍が一番大きくなってしまいました。
腫瘍はずっしりと重く、体が痩せるのに比例して腫瘍が大きくなるため食べた分の栄養が腫瘍に吸収され取られてしまっている様でした。
表皮は象のようにガサガサし、いつ自壊してもおかしくない状況でした。
自壊すること自体は治療面では悪い事では無いので心待ちにはしていたのですが、どのようになるのかが理解していなかったので血と共に”ぱーんっ”と弾けるのでは無いかと思っていました。
実際は少しずつ壊死した部分を取り除いて行ったので、部屋が血だらけになることはありませんでした。
今となっては笑えるぐらい大きかったですね。
食事について~ウェットフード等~
食事療法というよりは食べなかった時に食べさしたものを紹介します。
最初はウェットフードばっかり食べていた愛猫にはドライフードが珍しく良く食べていたのですが、飽きました。飽きたらてこでも食べません。
なので今度は必死でよさげなウェットフード探しです。
基本は前記事同様のグレインフリーの魚系のものです
- ナウ フレッシュ テトラパック ワイルドサーモンパテキャット
- キットキャット トッパーズ シリーズ
- キットキャット パーピューレ
- イナバ CIAO 焼かつお シリーズ
- Packun Specialite マグロ ひとくちカット
- シシア ツナ&キヌア
- まとめ
ナウ フレッシュ テトラパック ワイルドサーモンパテキャット
愛猫は完全にこれのおかげで生き延びました。ジャガイモが入っているのが難点でしたが、すごく好みの味だったようで3/30から今日にかけて購入した数86個でした。数えてしまった。86*810=69,660円/3カ月=23,200円(一月換算)
人間の食費よりお高いです。さすがお猫様。
ナウばっかり与えたわけではなく、缶詰+しめにナウだったり、カツオ+しめにナウだったりでしたが殆ど毎日1パック食べてました。
パテタイプで缶詰をフードプロセッサーで潰した感じの形状でサーモンの香りがしますが、生臭くなくて食べやすそうでした。紙パック式で食べ残しも端を折っておけば置いておけるし捨てやすく便利!ただ暑い時期は冷蔵庫に入れておかないと匂いがきつくなるので注意です。
体重が増えずに悩んでいる子にお勧めです。量を食べるとお財布が痛いですが。
キットキャット トッパーズ シリーズ
ツナベースとチキンベースがあるので注意ですが
ツナベースのサーモン、アンチョビを良く食べてました。
種類が4つほどあるのでローテーションに良いです。
同じメーカーでゴートミルク(羊乳)の物があるのですが気に入らなかったのと癌の治療中は乳製品をとると免疫が活性化され癌細胞も活発に動いてしまうそうでNGだそうです。気に入らなくて良かった。
キットキャット パーピューレ
これもキットキャットです。何も食べなかった時にチャオちゅーるをあげると食べたのですが、添加物も多く体に良くないので代替品が無いか探していた所に出会いました。
ツナベースで4種類ほどあります。どの種類も食べました。
飲み薬が多く嫌いだったのでこれに混ぜて飲ますと嫌がらずに飲んでくれるので今でも重宝しています。割高ですが健康ちゅーるなのでおすすめです。
イナバ CIAO 焼かつお シリーズ
コンビニで「何かほしいもの無い?」っと言われて冗談でこれを差し出したんですが成分表を見ると悪いものは入っていないようで買って帰ると愛猫にHIT!
出汁やほたて味を食べていました。たんぱく源になるし固めなので歯の運動にもなる上に日々の治療が終わった後のストレス解消にガツガツかじっていました。
何より安い!どんなけ食べてもお財布の心配をしなくても良い!
Packun Specialite マグロ ひとくちカット
ほぐしタイプもありますが一口カットのほうが噛み応えがあり良いみたいでした。
チャオの焼かつおばっかりだと飽きると思い購入しました。水煮のような感じで、鯖・鮭・サメも買い全て食べましたがマグロが一番食いつきました。
シシア ツナ&キヌア
病院に来られていて癌が治った子がキヌアを食べていると聞き、植物性のたんぱく源として良さそうだったので与えました。割と食べましたが缶詰いやいや期にさしかかっていたので量はたべませんでした。でも本当はこれが一番食べてほしかったですね。
まとめ
あとはペット用の鰹節や食べないときに少量の鶏節だったりオリジンのトリーツ、私が食べている脂の乗った焼き鯖(美味しい時だけ)などを食べていました。
食べ物は合う合わないがあるので難しいですが、ネットで探すと色んな良い商品があるので完全に食べなくなる前に何かしら口に入れてやることが大事だなっと思いました。
現在は腎臓の値が高くなったのでBULEの腎臓用カリカリに切り替えていますが、元気満々なのでいっぱい食べて太ってきています。祝2.5キロ!!
療法と食事について一通りかけたので次からは闘病記を書いていこうかと思います。
食事について~ドライフード編~
もともと愛猫は偏食です。
嫌なものの場合は死にそうでも食べないタイプでその時期になると抗生物質を注射して食べる気にさせてから食事をとっていました。腫瘍の位置が足の内側なので遺伝性の癌だとは思うんですが抗生物質の打ちすぎも少なからず原因だったのかもしれません。
癌の治療を始めてからは抗生物質は禁止し、良質な物を食べるように医師の指示のもと変更しました。
- 基本条件
- BLUE ナチュラルベテリナリーダイエット HF
- クプレラ ホリスティック グレインフリー キャット
- アカナ パシフィカ キャット
- モグニャン
- 癌的には良くないけど食べないときに食べさしたもの
- まとめ
基本条件
- なるべく乾燥餌(カリカリ)
- 魚中心のフード(食べる子は豆腐や野菜中心)
- グレイフリーのもの
- もちろん添加物は使っていない
猫は特に同じ物ばっかりだと飽きやすいので色々ローテーションにするのが良いそうです。でも愛猫は不良猫なので好きな物しか食べません。
3、4を守りつつ食べずに痩せていった時には鶏肉を少量解放しました。
現在腎臓の値が悪くなってきているので良質なたんぱく質を取らなければと躍起になっていたかもしれません。何事も適度が大事なのかも。
あと健康的な食事なので痩せやすいです。癌にかかると栄養分を腫瘍に取られるようで中々太らないので注意が必要です。ルールばっかり守っていては厳しいときもあるので不良猫が療養食を食べないときは不良飼い主が食べれるものを積極的に与えました。
以下に愛猫が食べたものや調べて良さそうだったりサンプルを取り寄せたものをまとめます。今時は無料や安い値段でサンプルがとり寄せられて良い時代ですね。
BLUE ナチュラルベテリナリーダイエット HF
- サーモン中心の乾燥餌
- 獣医師専用の療法食
- たんぱく質30%以上
詳細は公式サイトにて。原材料や分析表も載っています。
病院で処方されたカリカリです。
今までと違う食事で珍しかったのか、もりもり食べて900g全て完食しました。
たぶん大袋のカリカリを完食したのは初めてだと思います。
調子に乗って2キロの物を追加で購入し袋を開けた所少し食べたのですが飽きてしまいました。大袋なのに!!最近またほかのカリカリに混ぜて食べるようになりましたが、まだまだ残ってます。
クプレラ ホリスティック グレインフリー キャット
-
魚類 (ギンヒラス、シロギス、豪州真ダイ)
- タンパク質31%
- ジャガイモ不使用
癌が治った子が食べていた商品を先生に紹介してもらったカリカリです。
とりあえず無料サンプルをブロスで注文しましたが食べず。
何でも食べる子ならたんぱく質も多くジャガイモも不使用なので良いかと思います。
アカナ パシフィカ キャット
- 魚系 (ニシンやタラ、イワシ、カレイ等)
- タンパク質37%?
- ジャガイモ不使用
これもほぼ食べず。上位互換のオリジン6フィッシュキャットは最近まで好んで食べていました。(七面鳥肉が入ってますがベースは魚)トリーツも大好きですが強烈に魚のにおいがします。
モグニャン
これもサンプルを取り寄せましたが口に合わなかった模様。
癌的には良くないけど食べないときに食べさしたもの
アーテミス オソピュア グレインフリー サーモン&ガルバンゾー豆
チキンスープ入り
サンプルを食べました。やっぱ強いねチキン スープ。匂いは酸っぱかったような。
ボナペティ ラム&フィッシュ
サンプル1つを完食しました。ラム肉も良くないけど痩せるよりはいい。
ビゴー&セージ オートグラス ヘアボールコントロール
めっちゃ七面鳥!何も食べないときに食いつきが凄くて匂いも良い!
サンプルの食い付きが良かったので製品版を購入し、最近毛づくろいが多くなってきたので嘔吐防止のために少量あげています。我が家の通称”プリッツ”
まとめ
上記以外にもいろいろサンプルを取り寄せましたが、ほぼ食べませんでした。
もともとドライフードが好きではないので選択枝が狭く1~2月はずっと餌について検索している日々でした。その割には成分とか効果とかよくわかってないですが。。。
あと条件を満たしているもので試していないのはシンプリー(ジャガイモ入りで少しリンが高い?)デボーテッド スコティッシュ サーモンなどです。
なるべくポジティブに治療を行っていましたが体重も落ちるし、いつ死んでもおかしくないのではと心に不安を抱えつつ食べるものを探して与えて何とかなりました。
次の記事からはウェットフード等をまとめます。ほぼウェットフードのおかげで体重が持ち直したのだと思います。
治療方法等のまとめ
そんな半年間をゆっくり綴られても悠長に待ってる時間が無い方のために取り入れた治療法を先にまとめます。
色々試しているので何が一番効果があって治ったのかはわかりません。
主観ですが気負いしすぎず継続が大事なのだと思いました。
人も猫も犬もあまり悲観的にならず気楽にしないと看病する側の方が持たなくなるのでご自身を責めずに食事等のできることから取り組みましょう。
くどいですが参考にされる際はお医者様にご相談の上で当方は責任は持てないことをご了承ください!
病気について
右脚に腫瘍ができ病理検査の結果で線維肉腫/軟部組織肉腫と診断。
腫瘍を切除となると広範囲に除去する必要となり断脚しなければならない。
年齢も年齢なので手術は厳しいので免疫療法をしている病院の紹介を受ける
週2回通院し専門病院で行う治療
- 患部にエタノール注射
-
ICG修飾リポソーム(ICG-lipo)点滴及びICG注射/塗る+レーザー照射
-
レーザー蒸散
- 高濃度ビタミンC点滴
- セレニア(吐き気止め)
- モーズ軟膏
- 壊死した部分の切除等の治療(ほぼ自然に取れる段階で行う)
最初から全てしているわけではなく様子を見て増えたり減ったりしています。
一番効果が出始めたと実感したのはICGを患部に塗った上にレーザーを当て始めてからです。
ICG-lipoは少量の抗がん剤が含まれていて点滴をした部分から毛がはげだしました。
現在は良くなって毛も少しずつ生えてきましたが。
専門的な事はわかりませんが、体をアルカリ性にして土台をつくりICGで癌に対してアプローチする感じです。
自宅で行う治療
- 食事療法(グレインフリー・動物性たんぱく質は魚系のみ)
- 丸山ワクチンA/B 1日置きに注射
- 目薬(インターキャット/丸山ワクチン)1日2回
- 紅豆杉の散布(吸入)
- 患部にエタノール(フランキンセンス入り)圧迫 1日3回
- 患部にワセリン(フランキンセンス入り)塗布 1日3回
- 腫瘍が取れた部分(生身)に亜鉛化デンプンで蓋をする(皮膚の代わり)1日3回
患部に対する治療については本来1日3回ですが、そんなにやる時間も取れなかったため1日2回していました。紅豆杉以外は最初から現在までずっとやっています。
自宅で与える薬類
効果についてはあいまいです。鵜呑みにしないでくださいね!
たぶんこんな感じだと思います。これも途中から増えたものが多いです。
炎症が高く尿のPHも低かったので猫SAAを下げ、体をアルカリ性にする目的で足されたものがほとんどです。
期間とお金について
まだまだ続くのでしょうが腫瘍が取れるまでは約半年です。
最初に通院した時に1年間の期限を設けて続ける事を決意しました。
愛猫が弱り負担がかかるようになった場合はやめれば良いと思っていましたが病院でも騒ぎまくる勝気な性格のため何とか続けられました。
今はまだ週2の通院ですがこれが週1になり2週間に1回になる予定ではあります。
お金はひと月で一般的な初任給ぐらいですかね。
少なくとも私の給料は全て水に溶ける感じです。もう怖くて勘定していません(笑
最も高いのはICG-lipoの点滴ですが、一回で2~3週間効果があります。
体格等で量が変わるので2キロ弱の愛猫は安いほうです。
ICGの塗布に代わってからは気持ち安い気がしています。こちらはその日限りの効果ですが。
食事療法について
一番取り組みやすく重要なのは食事療法ですかね?
食べる子は豆腐や大豆からたんぱく質を摂取して動物性のたんぱく質はNGです。
ですが猫は好みが激しく難しいのでグレインフリーで魚のみのタンパク質のフードで対応しました。
本当は手作り食が一番ですが愛猫は食事と認識しませんでした!頑張って作ったのに!
次の記事にから詳しくまとめようと思います。